最初から使えばよかった。こんなに便利な道具があったんです!
便利な道具 古沢製作所の和くるみ割り器
古沢製作所は刃物や工具などの金物の製造で有名な新潟県の三条市にあります。
そこで作られる『和くるみ割り器』は、日本刀を作るときにも用いられる熱間鍛造法と呼ばれる手法で作られています。鉄を真っ赤になるまで高温で熱し、その鉄を熱い内に叩き、成形する方法です。鉄を熱いうちに叩くことで、内部の不純物を除き、結晶の方向を整えるとともに微細化し強靭な鋼にします。そんな手法で作られたくるみ割り器だからこそ、この硬い鬼くるみの殻を割ることが出来るのです。
写真の商品はネット通販でだいたい2,000円前後3,000円弱の価格(TVでくるみの健康効果について放送されてから価格が上がってきた感じがする:2014⁄05⁄16修正)で販売されています。
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鬼くるみの殻は、普通一般に売られているステンレス製のくるみ割り器では刃がたちません。金槌で叩いてみたり、ペンチではさんでみたりと色々しましたが、なかなか割ることが出来ない手強いやつです。
鬼くるみ(和くるみ)の割り方
割り方はいたって簡単。
くるみの殻の合わせ目の所に刃を当てて、ギュッと握るとパカッときれいに割れるます。これだけ簡単に割れると、今まで苦労して割っていたことがとても馬鹿らしく思えてきます。
それなりの道具を使うのが一番なんですね。
こうして割ってみると、鬼くるみの殻の厚さに驚かされます。普通のクルミの数倍の厚みがあります。これだけガッチリとくっ付いていれば簡単に割れないのも当たり前です。
中身はホジホジして取り出す
割った鬼くるみを見ていただくとわかるのですが、鬼くるみの中身はとても取り出しにくい。殻の先端からお尻の方に行くに従った細くなっており、それに伴って殻の内部もギュッと中身を包み込むように細くなっています。そのため簡単には身を殻から外すことができないのです。(この記事の下の方に殻の内部がわかる写真があります)
そこで登場するのが和くるみ割り器に付属している『ほじくるみん』。ネーミングはともかく、その先端はU字型の細い彫刻刀のようになっており、殻に添わせてクイッと梃のようにして持ち上げると身が取り出せるようになっています。取り出せるといっても、一度にきれいに取り出せることは無く、だいたい細かく崩れます。ホジホジとほじくり出すと言った方がピッタリです。
そのため、取り出した中身はこんな感じ。
細かくなってしまいますが、味は確かです!濃厚で脂が詰まっており美味いです。苦労して中身を取り出しただけあって、より美味しさを感じるようです。
オススメの食べ方は、これをすり鉢で良くすって麺つゆと合わせた濃厚なつけダレで食べる蕎麦は格別です。また、濃厚な味を生かして、パンやお菓子に使うのもオススメです。
1kgの鬼くるみから取り出せる中身の量はおおよそ1/3の300g
余談ですが、身を取り出した殻はこんな感じ。中身より殻の占める割合のほうが多いのです。なんとも歩留まりが悪いのです。もし、鬼くるみを買い求めることがあったら、この点も考慮してください。
さて、取り出した中身を使ってパンを焼いてみよう!