名前からは全く想像できないお菓子がいっぱい
寒い冬は苦手だよ。
友人にそんな話をすると、長野県生まれのお前が何いってのと笑われる。
確かに生れは長野だが、それはもう何年も前のこと、既に関東での暮らしの方が長いのだ。
今年の冬は雨も少なく暖かいな~なんて思っていたら、2月に入ってから冷え込みも厳しくなってきた・・・雪国の方にとっては関東の寒さなんてどうってことも無いのだろうが・・・暖かな冬に慣れてしまうと、最高気温が10℃を下回る日は外に出たくない。
この時期になると、「あ~、暖かな沖縄に行きたい。」といつも思う(^^;
そういう時は、関東でも手に入る沖縄のお菓子を食べて、気分だけでも沖縄に行ったつもりになったりする。
その土地にはそこ特有の食べ物があるように、沖縄にも内地の者にとっては摩訶不思議な名前のお菓子がある。そして、その名前からは全く想像もつかないもで溢れている。
上の写真は「サーターアンダギー」だが、今でこそ誰もが知っている沖縄を代表するお菓子だが、その名を初めて聞いたものにとっては???である。
「サーターアンダギー」は、団子状に丸めた小麦粉を油で揚げたお菓子(しっかりとした食べ応えのある穴の開いていないドーナツ)だが、それを直訳すれば「砂糖を油で揚げたもの」~「砂糖天ぷら」となる。ウ~ン、確かに甘いドーナツだが・・・砂糖天ぷらは言い過ぎのような気もする(^^;
私にも沖縄に行った時は、サーターアンダギーはここでと決めているお店があり、必ずおみやげ(砂糖を大量に使っていることもあり、常温でも日持ちする)に買って帰る。そんなこだわりを持った方は多いようだ。
サーターアンダギひとつ取っただけでも摩訶不思議だが、まだまだ他にも興味を惹かれるものがたくさんある。
そんな摩訶不思議な名前のお菓子をいくつか紹介しよう。
いちゃがりがり
なんだよ?いちゃ??とか、がりがり???って(^^;
パッケージにはイカのイラストと、「カタイ!」「かむちからでアゴを強くします。」なんていう文言も印刷されている。
これでなんとなくわかりますよね。
「いちゃ」は「イカ」で、「がりがり」はガリガリと噛む様子と想像がつく。
果たしてその正体は!?
細く切られたスルメにたっぷりと小麦粉の衣をつけて揚げたお菓子だ。
オイオイ!イカと衣の比率がおかしいだろう。申し訳程度のイカにこれでもかというような量の衣である。
ところで、パッケージに書かれている通りガリガリするほどにカタイ!のか?
ハイ、無茶苦茶に「硬い」です。
初めてこれを食べたときは、歯が欠けるのかと思ったほど(^^;
そこら辺の煎餅なんて比べものになりません。少しずつ歯で削るよう(ガリガリ)にしながら食べないとどうにもならない。文字通り歯が立たない。
ガリガリしていると、オッ、ここなら噛み砕けるぞという感じがなんとなくわかってきます。そうこうしていると、じんわりとイカの旨みと味が口の中に広がってきます。なんだろう、不思議と旨くてガリガリが止められなくなる。病みつきになるお菓子だ。
お店情報
- 新里食品
- 住所:沖縄県浦添市屋富祖3-24-10
- 電話:098-873-0787
タンナファクルー
ウ~ン、名前だけでは全く見当がつかない。
この姿は・・・甘食?のようにも見える。
パクッとしてみると、口の中の水分が全部持っていかれる~。
なんとも素朴な味わい。とっても優しい味のお菓子です。あながち、甘食の例えも間違いではないような気がする。
ところで、タンナファクルーの由来だが、マルタマ製菓のサイトに次のようにある。
タンナファクルーは明治時代、首里で菓子屋を営んでいた私の曽祖父が考案した、黒糖、 小麦粉、卵で作った沖縄伝統のシンプルな焼き菓子です。
風変わりなタンナファクルーの語源は創業者であり、 私の曽祖父でもある玉那覇二郎に由来します。島コトバで、玉那覇(タマナハ)をタンナファと呼びました。
“タンナファ” + “クルー ”
また、当人が色黒だったことから、クルーというあだ名 があり、黒い玉那覇、つまり、タンナファ+クルーで タンナファクルーとなり、この商品名となりました。- マルタマ製菓 –
沖縄のどこのスーパーに行ってもこのタンナファクルーが置いてある。それだけ、沖縄でメジャーなお菓子であることが伺える。
お店情報
- 有限会社 丸玉製菓 売店
- 住所:沖縄県那覇市牧志1-3-35
- 電話:098-867-2567
- HP:http://www.marutamaseika.jp/
幻の味ブルース
見た目はカステラのような、パンケーキのようなお菓子だ。
それがなぜ?この商品がどうして幻の味なんだ?どこがブルースなんだ?
沖縄を旅行中に立ち寄った道の駅「おんなの駅 なかゆくい市場」で見つけた。この変なネーミングにつられて思わず買ってしまった(^^;
この変わったネーミングの由来は次のようだ。
元々作ろうとしたお菓子の製造途中で材料の配合を間違えてしまいました。しかし、それを食べた三矢本舗の従業員があまりの美味しさに踊りだした。
という事から
幻の味 (奇跡的に出来上がった味)
ブルース (踊りたくなる美味しさ)という意味が込められています。 – 琉球銘菓 三矢本舗 –
しっとり、もっちり、ふんわりの食感。
コーヒーのお供にピッタリの焼き菓子です。
お店情報
- 琉球銘菓 三矢本舗
- 住所:沖縄県国頭郡恩納村字恩納2572-2
- 電話:098-966-8631
- HP:https://mithuya.ti-da.net/
MEMO
街で変わったお菓子を見つけたら、いつもより少し深くその由来などを探ってみるとおもしろい発見があるはず。美味しさもより一層大きくなることだろう。
まだまだ紹介したいお菓子はたくさんあるのだが、今日はこの辺までにしておこう。追々、紹介するとしよう。