「リゾートやまどり」で行く信玄公生誕500年の甲府とオープントップバスで巡る昇仙峡の旅
今回のツアーは日本旅行赤い風船の企画で甲府市の全面的なバックアップ、またJR東日本の協力のもと開催され、とても贅沢で盛りだくさんの内容となっている。 ⇒ 日本旅行 赤い風船
さらにツアー開催日の2021年11月3日は、武田信玄公生誕500年の節目を迎えるという特別な日でもある。
1日目 スケジュール(後半)
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- 新宿駅発 「リゾートやまどり」 ~ 甲府駅着
- 嬉しいおもてなし
- 昇仙峡 ~ 影絵の森美術館入場・昼食
- 昇仙峡エリアでオープントップバスに乗車
- 昇仙峡 仙娥滝
- ・・・1日目 スケジュール(後半)・・・
- 武田神社 ~ 信玄ミュージアム ガイド同行で案内
- シャトー酒折ワイナリー見学と試飲
- 信玄の湯 湯村温泉 宿泊
- 昇仙峡紅葉ライトアップツアー(オプショナルツアー)
武田神社 ~ 信玄ミュージアム
武田神社は戦国武将・武田晴信公(信玄公)をご祭神として祀る神社である。
信玄公は大永元年(1521年)11月3日に、武田神社の背後に控える積翠寺要害城で武田信虎の嫡子として生まれる。今年(2012年11月3日)は信玄公生誕500年を迎える節目の年でもある。
神社は1915年大正天皇の即位に際し、信玄公に従三位が追贈されたことを機に、官民一体となり「武田神社奉建会」が設立され、1919年に社殿が竣功した。その建立はもっと以前からと思われがちだが、武田神社は創建百年余りである。
武田神社を参拝後、次に向かうのは神社下すぐ目の前にある「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」である。
武田神社大手門の前には武田氏館跡や大手三日月堀、大手石塁の遺構を見ることができる。また、そこから出土した数々の品は、信玄ミュージアムに展示されている。
国史跡武田氏館跡に関わる歴史や史跡の見どころを紹介するガイダンス施設として、平成31年4月5日に開館しました。展示室は、戦国大名武田氏がくらした館の歴史や概要を知ることができる常設展示と、出土品などから、より専門的に歴史を学べる特別展示があります。-甲府市文化施設>甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)より-
シャトー酒折ワイナリー見学と試飲
一日目のスケジュールもそろそろ終盤。陽もだいぶ傾き、辺りはだいぶ暗くなってきた。下の写真はシャトー酒折ワイナリーのテラスから望む甲州盆地。生憎、この時間には雲がかかってしまいましたが、すっきりと晴れ渡った日は、甲府の街並みと遠くに南アルプスが見える絶景をうかがわせる。
いよいよ!待っていました!? 山梨といったらワインは外せないでしょう。
そして、今日は山梨ヌーボーの解禁日!というなんとも幸運な組み合わせ♪
ワイナリーのエントランス(写真)には、古事記のヤマトタケル物語を表したとても印象的なステンドグラスが飾られている。これは、日本武尊が東征の帰途、甲斐の国・酒折宮で野営したとする謂れに由来するとのこと。
1991年6月、山梨県の甲府市を一望できる風光明媚な酒折の地に現在のワイナリーを設立しました。グループ会社である木下インターナショナル株式会社の海外メーカーとのネットワークにより、常に海外のワイン製造技術に関する最新の情報を得て、各国から導入した設備を使用し、甲州、マスカット・ベリーAなど日本固有の葡萄品種を中心とした日本ワインを醸造しています。
-シャトー酒折ワイナリー-
こちらでは、ワイナリーツアーとワインの試飲です。
スタッフの方からワイナリーの歴史やワインができるまでの工程の説明を聞きながらのワイナリーをぐるっと回るワイナリーツアーに参加。たまたま今回は醸造設備が停止中といこともありましたが、短い時間の中でも興味深い話を聞かせていただいた。
ワイナリーツアー後には「甲州にごり、マスカットベリー、デラウェア」ワインの試飲です。
出来たての旬のワインをいただけば、もっと欲しくなるよね~。バスの出発時間まで、直営売店でワインを・・・(^^;
朝からスケジュールがびっしりと入っており、盛りだくさんの内容に、頭と体は休息を欲しているようだ。
信玄の湯 湯村温泉 宿泊
今晩の宿は「湯村温泉 常盤ホテル」です。
昭和4年の創業以来80年余年の老舗ホテル。多くの皇族が宿泊されている。また、松本清張などの文豪も定宿としていた。また、将棋・囲碁のタイトル戦の舞台としても選ばれており、ホテルの通路にはその時の写真が多く飾られている。
-湯村温泉 常盤ホテル-
ホテルに到着後、入り口で検温と手指消毒を済ませ、広いロビーに入ると、まず目を惹いたのがライトアップされた庭園だ。窓の向こうに赤く染まる大きな欅がなんとも美しい。
そんな景色に見とれてボーっとしていると、既に手続きは済まされており、館内の案内や食事等にについて説明を受けたのち、直ぐに部屋に案内された。
部屋は広々として落ち着いた和室。部屋の窓からもあの美しい欅が見える。
テーブルの上には挨拶状や甲府市の観光案内、お茶とお茶請け、その横にはワイン(サドヤワイナリー)のお土産まで!
お茶を一服いただいたら、夕食までの時間、思わず畳の上にごろりとなっていた。
そろそろ時間かな、さすがにお腹が空いた。
食事会場に行く前にも嬉しいサービス「ワインの試飲」。ここに来る前に立ち寄ったシャトー酒折ワイナリーの「甲州にごり」が用意されていた。
食事はコンベンションホール「富士」にて。結婚式などが行われる大ホールにテーブルごとに広いスペースが取られ、適宜ついたてが置かれ、しっかりとした感染防止対策がされている。
前菜から水菓子まで全て紹介したいのだが、話が長くなりそうなので簡単に。食事は季節のもの、地のもがふんだんに使われ、それに合わせて山梨のワインや純米酒など用意されている。
この夕食も、山梨県名産のすもものお酒「貴陽」の前酒からはじまり、縁起物の勝ち栗を使った前菜、常盤ホテル名物の本鮪のお造り(写真)、地元きのこを目の前で炭火焼にするもの、甲州牛の朴葉味噌焼き(写真)、栗ご飯、シャインマスカットを使ったデザート。
旅の楽しみのひとつでもある食事。満足です。お腹パンパン、大変おいしくいただきました。
この後、楽しみにしていたオプショナルツアーが待っている。
オープントップバスで昇仙峡紅葉ライトアップツアー
そして今日のトリを飾るのは昇仙峡紅葉ライトアップツアー!( ※2021年は終了:11月22日(月)までの開催)
昼間に訪れた昇仙峡をオープントップバスで走り抜け、ライトアップされた仙娥滝を見に行くツアーだ。
夕食後、防寒対策のために着替えをする。確かに昼間でも肌寒かったが、夜になると体感温度は氷点下らしい!上着の下にはヒートテック、頭には耳が隠れるニット帽。部屋の中では汗ばむほどだ。また、ライトアップツアー用にとひざ掛けが提供され、さらにホテルからは、厚手のポンチョタイプの防寒着まで。そこまで必要か?と思うほど。まぁ、暑ければ脱げばよい。ということでオープントップバスに乗って出発です。
バスは昇仙峡下の県営無料駐車場まで幌をして、ここからオープントップバスに変身です。
昼間はあれだけ多くの車が並んでいた駐車場も夜になるとガラガラ。シーンと静まりかえり、バスのライトが無ければ暗闇。途中、車内ライトを消して木々の間を走り抜ける体験を。前方のライトが照らすところ以外は漆黒の闇。少々怖さを覚えるほどだ。バスから空を見上げれば、こんなに星があったのかと改めて感動です。
ところでオープントップバスで夜のドライブは寒かったか?
防寒対策のおかげで問題なし!でも、そんなことを知らずに乗っていたら凍えていたに違いない。さすがに頬に当たる風は冷たかった。
そうこうしているうちに昇仙峡ロープウェイ乗り場前の駐車場に到着。しかし、のんびりしていられない。出発が少し遅れたため、滞在時間に余裕がない。21:00-には容赦なく電気が消えるらしい。明かりはあるものの足元は暗い。注意しながらできるだけ早足で仙娥滝へ向かう。
明かりの落ちた売店の横を抜け、渓流への階段を降りて行くと、ぼんやりとライトアップの明かりが見えてくる。そして・・・!
昼間に見た姿とはまた違った姿を見せる。目の前にはライトを受けて神々しく浮かび上がる滝があった。思わず見とれてしまう。
時間が無いということで、滞在時間は僅か。チラチラと目の端で滝を見ながら再び来た道を戻る。ふっと目を上にやって気が付いた。滝から上に続く階段も改めて見ると美しい。
そうそう、途中、もうひとつの見どころがある。「クリスタルファウンテン」のライトアップだ。仙娥滝に急いだため、行きは横目でチラリッとしか見ていなかった。バスに戻る時にしっかりと見よう・・・エッ?明かりが消えて真っ暗。残念、タイムアップ、容赦なかった(>_<)
昇仙峡からホテルまでの道のりは、ルーフを幌で覆った暖かなバスで。余韻に浸り車内から時折見える街の明かりをボーっと眺めながらのドライブだ。
あっという間のツアーであったが、とても良い体験ができた。
防寒をしていたが、意外と体が冷えているようだ。ホテルに戻ったらゆっくりと温泉に浸かり、明日のツアーに備えることにしよう。