サンマを丸々一尾をグリルで焼く(入れる)のが大変な時があるけれど、そんな時は?
秋はサンマが安くて美味しくなる時期。時々漁獲量の関係で高級魚の仲間入りすることもあるけれど、それでもやっぱりサンマは庶民の味方、大衆魚の代表格。
そんなサンマをおおいに楽しみたい。
サンマの美味しい食べ方といったら塩焼きは絶対に外せないよね。芳ばしく焼けた外側。身はふっくらとして美味しい脂が染み出し。あ~~~堪らない!
しか~し、このサンマを家庭で焼くとなるとなかなか厄介。
炭火で煙や臭いに構わずに七輪で香ばしくこんがりと焼きたいところですが、最近の住宅事情を考えれば、やはり魚焼き用グリルを使うことが多いでしょう。このグリルが曲者で、一般的な家庭用のグリルであの長いサンマを焼こうとすると色々と制限が出てきます。
一番困るのはサンマが長すぎてグリルに入らない。多くの方が経験していることと思います。
仕方なしに頭と尾ビレを落としてみたり、半分に切ってみたり。なんとか斜めにグリルに寝かせてみたり。焼く前から嫌になってきます(^^;
無理して焼いた結果、中央部は焼けているけれど、頭としっぽの方の焼き上りがいまひとつなんてことにもなりかねない。
さらに困ったことは、焼き上がった長いサンマを乗せるお皿が無い。サンマの塩焼きだけのために、長いお皿を買うのもなんだかな~って感じ。普段使っているお皿を使いたいよね。
そんな時は思い切って半分に切って焼いてみましょう!
サンマの塩こうじ焼き(塩焼き)の作り方
材料(2人分)
- サンマ 2尾
- 塩麹 サンマの重さの10%
- すだち、大根おろし 好みで
下ごしらえ
- サンマは流水で洗って表面に残っているウロコや血を落とし、しっかりと水を拭き取る。
- サンマに塩麹を塗り、厚め(もしくは2枚ほど重ねる)のペーパータオルでそれをくるりと包み込む。(塩麹を使わず塩を使う場合も、サンマにムラなく塩を振り、同様にペーパータオルに包んで冷蔵庫に置いておく。)
- さらにラップで包んで冷蔵庫に半日ほど置く。
サンマを焼く
- 調理する30分前に冷蔵庫から下ごしらえしたサンマを取り出しておく。
- サンマを包んでおいたラップ、ペーパータオルを取り、乾いたペーパータオルでサンマの表面の水気を吸い取る。
- サンマの肛門の少し後ろの部分から斜めに切り半分にする。(下記参照)
- サンマに好みで軽く塩(分量外)を振る(半日置いているので、塩がサンマに馴染んでいるので、特に塩を振らなくて大丈夫だと思います)。
- 焼く前にグリルを十分に熱しておく。予熱したグリルにサンマを並べる。この時、サンマは盛り付けたときに表になるほうから焼く。表側が焼けたら裏返し、中までしっかり火を通す。(火加減は中火ぐらい、塩麹を使っているので焦げやすいので、火加減を調節してください)
- 焼き上がったらすだちや大根おろしを添えて完成。
目印はお尻!
サンマのお尻(肛門)より少し後ろの部分から斜めに切る
こうすると焼いた際にお腹の中のものが出ないため焼き上がりがきれいです。また、火の通りも良くなり、ムラなく美味しく焼けます。こうして斜めにお尻のあたりから切れば、頭側としっぽ側で長さに違いが出て見栄えが悪くなるということもありません。
肛門の手前で切ってしまうと、サンマの内臓もバッサリと切ることになるので、切った時点でお腹の中身が流れ出ます。さらにこの状態で焼くと、段々と身がしまってくるため、それに合わせて中から染み出すように内臓が流れ出ます。これで焼き上げると、切り口全体に黒いものがくっついた状態になります。
MEMO
最近はサンマの内臓を食べない方も増えている(鮮魚売り場には頭と内臓を取ったサンマが並んでいる)ようですが、旬の新鮮なサンマの内臓はほろ苦くてクセになる味。秋を実感できます。
ただ、多くのサンマはどうしても漁の際、船に上げる時に網でガサッとすくい取られるため、ウロコが剥がれそのウロコがサンマの口に入ります。結果、塩焼きしたサンマの内臓を食べた時にこのウロコが一緒に口に入ると・・・ガッカリなんてことあります(^^;
サンマの食べ方は色々。刺身も美味い。煮ても美味い。炊き込みご飯もいいね~。
ここで紹介したサンマの焼き方もほんの一例です。
それぞれのやり方・食べ方で、サンマを楽しみましょう♪