赤く色づいたコキアを目で楽しんだ後は・・・
赤く色づいたコキアが広がる草原は不思議の世界に迷い込んだよう
毎年、10月になると国営ひたち海浜公園の「みはらしの丘」は数万本の「コキア」で真っ赤に染まります。
みはらしの丘にはひと抱えほどある丸くモコモコとした奇妙な形のボールがきれいに並びます。この不思議な物体が「コキア」。ヨーロッパ原産の雑草で、日本には中国より食用として渡来してきたようです。
知っていますか?
コキアの実は、畑のキャビアとも呼ばれている「とんぶり」なんです!
「コキア」はアカザ科ホウキギ属の植物で和名は“ほうき草”といいズバリほうきを作る事に由来しています。原産はヨーロッパの荒れ地に育つ雑草です。日本には中国より食用として渡来しました。ヨーロッパの古い時代の物語に出てくる魔女がのって夜な夜な空を飛ぶ箒がこれで作られたものです。ひたち海浜公園のコキアは特別に丸くて大きくなる品種であり、緑色が10月に入ると赤くなるシステムはカエデが紅葉するのと同じです。 国営ひたち海浜公園のHPより
赤く染まったコキアと一緒にたくさんのコスモスも花開き、みはらしの丘一面はとてもカラフルに色づきます。また、海や空のブルーとのコントラストも見事です。
コキアを十分に楽しんだら
旅先での食事は楽しみのひとつ。やっぱりここはコキアにちなんだ料理を♪
ひたち海浜公園の敷地はとっても広く開園面積約190haもあります。190haと言われてもピンとこないのですが、一日あっても見きれないほどの広さです。そんな園内はいくつかのエリアに分かれているのですが、今日の食事は「プレジャーガーデンエリア」内にある、茨城県産の食材を使ったメニューが味わえるガーデンレストランでいただくことに。このプレジャーガーデンには、大観覧車をはじめローラーコースターなど多くのアトラクション施設があります。
レストランの入り口にはおすすめ料理の写真が並ぶ看板。
そこで私の目に留まったのはひときわ目を惹く赤い色をしたカレー。
やっぱりここは「コキアカレー」でしょう
コキアをイメージしたレッドカレー(中辛)! コキアカレー(750円)
広い園内をあちこちウロウロしていたらお昼の時間を既に大きく回って午後の2時近く。お腹も相当減っています。さすがにこの時間(しかも平日)になるとレストラン内もガラガラです。
早速注文カウンターで「コキアカレー」を注文。食券を隣りのカウンターに出して料理を待つことに。ここはセルフサービス。お水やお手拭き、箸やスプーン等々必要なものを取り、出来上がりをテーブルで待ちます。
せっかくなので外の景色が見える窓際に座り、ボ~ッとのんびりと。
待つこと5,6分でしょうか。手元のブザーが鳴り出来上がりのコールです。
名前の通り、そこにはコキアが(^^;
お皿の中央にこんもりと盛られたご飯。そこへたっぷりとかけられたレッドカレー。ご飯の上には豚肉がトッピングされています。
ウン、味はシンプルなポークカレーだね。
メニューには中辛とありましたが・・・甘口に近いかな。これならお子さんにも喜んでもらえそう。
カレーに添えられているのは「らっきょ」と「とんぶり」。
コキアだけに「とんぶり」。ご存じの通り「とんぶり」はコキアの実。とんぶり自体は味がほとんど無いためそのプチプチとした食感を楽しむのが一番です。
メニューにはハンバーグや唐揚げも。デミグラスハンバーグ定食(950円)からあげ付きがお得でオススメのようです。
そしてもうひと品。写真は「つくば鶏の唐揚げ定食(950円)」です。
お腹も満たされ、もう少し秋の園内を楽しむことにします。
ガーデンレストラン
- 営業日 開園日、毎日営業
- 営業時間 11:00~閉園1時間前まで(テイクアウトは開園~閉園15分前まで)
- HP 国営ひたち海浜公園