硬い殻に包まれた「和くるみ」は小粒だけれどとっても濃厚な味です。
これが『鬼くるみ』
オニグルミ Juglans mandshurica
「鬼くるみ」は、日本では北海道から九州まで広く分布するくるみです。普段、スーパーなどで普通に売られているクルミと比べても、サイズがふた周りぐらい小さく、丸というよりも先が鋭く尖り少し扁平した形をしています。食べると普通のクルミに比べても濃厚で、脂もたっぷりと含んでおり、とても味が良いです。
「鬼くるみ」を見ると、子供の頃に山や川で遊んでいた頃を思い出します。夏になると、たくさんの緑色の実が房状に木から垂れ下がります。それが秋になると外側が緑色から黒っぽい茶色に変わって口が開き、中から種(くるみ)が落ちてきます。そんなくるみを友達と一緒によく拾いに行きました。
この「鬼くるみ」を都会のスーパーで目にすることはまずありません。田舎に行っても、道の駅でたまに目にする程度。ほとんど市場には流通していません。量が少ないのもありますが、なんと言っても中身を取り出すのが大変なんです。とても硬い殻に守られており、普通のくるみ割り器では歯が立たない。金槌などで割ると、実が小さいのでグシャッと潰れて粉々に。ひとつ割るにも大変な思いをします。
ネット上をフラフラしていたら、たまたまそんな「鬼くるみ」を見つけました。懐かしさと安いこともあり2kgほど注文してみました。
そして、コレが届いた「青森県南部町産の鬼くるみ」
\(◎o◎)/!
1kgで140個前後の小ぶりのくるみが入っています。
うっ。。。これを割って中身を取り出すのか!?思わず苦笑いです。
さぁ、気合を入れて割るぞ!!!!!
ちなみにこれが中身だが。
くるみの栄養価
くるみには、ビタミンEやビタミンB1をはじめ多くのビタミン類を含むと供に、マグネシウム、銅、亜鉛などのミネラルや食物繊維など多くの有用成分が含まれています。中でも特に注目を集めているものが『オメガ3脂肪酸』。この『オメガ3脂肪酸』がナッツ類の中でも特にくるみに豊富に含まれています。オメガ3脂肪酸は、細胞膜の構成要素のひとつであり、糖尿病、心臓病、高血圧など、いわゆる生活習慣病予防に効果を発揮すると報告されています。
オメガ3脂肪酸を摂ろうとする場合、青魚に含まれるDHAやEPAといった成分がが注目されるのですが、くるみに含まれるオメガ3脂肪酸も体内では、魚のそれと同じように変換されることがわかってきました。
ということで、現代人にとってくるみは積極的に摂取したい食べ物でもあるのです。ただし、くるみは栄養価も高いのですが、カロリーも高い。ちなみに100gあたり約670kcalにもなるのだ。体に良いからといって、食べ過ぎには注意が必要です!
くるみの違い
普段目にする「くるみ」というと「ペルシャグルミ」、「カシグルミ(テウチグルミ)」と呼ばれ、オニグルミ(和ぐるみ)に比べて実が大きく、殻が薄い外来種のものほとんどです。くるみの詳細はここでは省くとして、写真で見るとその違いが良くわかると思います。

味にも多少違いがあり、私はオニグルミの方が好みです。味が濃くエグミが少ないと思います。また、甘味も強く感じます。更にくるみを刻んだり細かく割っていると感じるのですが、くるみに含まれる油分がオニグルの方が多いように感じますが・・・?
そんな鬼くるみの割り方にはひと工夫が必要です。次はその割り方を紹介します。