手間をかければカチカチの牛すじもトロトロです
NHKの連続テレビ小説「ごちそうさん」の中で、女優杏さんが演じるヒロインのめ以子が夫の悠太郎(東出昌大)の体を思い、牛すじの入ったカレーを作るシーンが出てきます。テレビに登場するそのカレーを良く見ると、牛すじのほか、ニンジンとジャガイモがゴロゴロと入っているようです。
ちょうど牛すじを下茹でしたものもあったので、そんなカレーを作ってみることにしました。
また、今回はジャガイモの代わりに里芋(芋煮を作ろうと思い、置いてあったたくさんの里芋を使いました)を使っています。
牛すじ肉のカレーの作り方
材料(5皿分)
- 牛すじ肉 250g
- 里芋 10個
- ニンジン 1本
- タマネギ(中) 2個
- カレールウ(市販) 半箱(95g)
- 水 600ml
下ごしらえ(牛すじ肉を下茹でする)
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、牛すじ肉を入れて5分ほど煮る。
- 牛すじ肉を一旦取り出して、流水できれいに洗ってザルに揚げる。(アクや汚れをきれいに落としてください)
- 牛すじ肉を食べ易い大きさに切る。
- 鍋に切った牛すじ肉を入れて、ひたひたになるまで水を入れる。
- そこへ、スライスしたショウガ(3,4枚)とニンニク(2かけ)を入れて、弱火で2~3時間ほど柔らかくなるまで煮込む。(ドラマでは長ねぎを入れて煮込んでいました)
- 途中、アクが出てきたら丁寧にすくい取る。
- 牛すじ肉が軟らかく煮えたらそのまま料理に使うか、すぐに使わなければ保存容器に移し、粗熱が取れてから冷蔵庫に入れる。
保存容器に入れて冷蔵庫に置いておいた牛すじ肉がコレ
容器に入れて冷蔵庫に置いておくと、煮汁が固まり、表面に白い脂の層が出来て、その下にはゼラチン質(コラーゲン)がプルプルの状態になります。
下ごしらえ(野菜の準備)
- タマネギはスライスする。
- ニンジンは乱切りにする。
- 里芋は皮をむいて、大きなものはニンジンと同じ程度の大きさに切る。その里芋を水の中でこすり合わせるようにして洗いぬめりを取ってから、竹串がスーッと通るまで下茹でしておく。
カレーの作り方
- 鍋に多めの油を引いて、タマネギをきつね色になるまで炒める。
- ニンジン、牛すじ肉(煮汁も)を加えて、全体に油がまわるまで炒める。
- 水(煮汁と合わせて600ml)を加えて、材料が柔らかくなるまでアクを取りながら弱火で20分ほど煮込む。
- 里芋を入れる。既に下茹でしてあるので、他の材料と馴染めばOK。
- いったん火を止めて、ルウを入れて溶かす。
- 弱火でとろみが出るまで10分ほど煮込んで完成。
MEMO
トロトロに柔らかくなった牛すじが堪りません。
里芋の食感はジャガイモと違って“ねっとり・もっちり”で、これまたクセになる感じ。
このドラマの時代設定なら、カレーはカレー粉、小麦粉を炒めて少しずつ油を足しながら練って作るのでしょうが、それも面倒なので、今回はルウを使っています。これを使えば失敗もほとんど無いしね(^^)v
レシピ本の紹介
NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」に出てくる絶品料理の数々をそのまま再現!巨大オムレツ、赤茄子ご飯、オムレットライス、スコッチエッグ、とろろ納豆餡の袋揚げ、おむすびいろいろなど…。洋食屋・開明軒のハイカラ料理から大阪の「始末の料理」まで、ドラマのエピソードとともにわかりやすく紹介します。