栄養満点の皮を捨てるなんてもったいない!
夏を代表する喉を潤す食べ物といったらスイカ!?
赤い果肉に思いっきりかぶりつけば、溢れ出す果汁が乾いた喉を潤してくれます。
最近は以前よりも食べる機会が減りましたが、たまに食べるスイカは美味いよね~。
今ではそんなスイカを丸のまま1玉購入する家庭も減り、店頭に並ぶ多くのスイカは8等分ぐらいに切られたもの。それに伴い生産量も減少にあるとか。なんだかさみしい気もしますが、これも時代ですね。
話を戻すと
果汁たっぷりの赤い果肉を食べ終わったに残るのは、大量の皮。大抵は邪魔者扱いされて捨てられる運命にある皮。だって、皮って、甘みは無いし、青臭いし、硬いし・・・せいぜい、鈴虫やコオロギが好んで食べるぐらいとしか思っていない(^^;
でも、待ってください!
意外と知られていないのだが、スイカの皮には体に有用な成分がたっぷりと含まれているのだ(詳しくは後ほど)。だから、これを食べずに捨ててしまうのはもったいない。
そこで改めてスイカの皮をよく見てみると他の野菜に似ていませんか?そう、冬瓜にそっくりなんです。スイカも冬瓜も同じウリ科の植物。同じような調理法が成り立つはずです。
ということで、まずはスープにしてみることに。
スイカの皮のスープのレシピ
材料(2人分)
- スイカの皮 150g
- 大根 50g
- 豚肉(小間) 80g
- かつお出汁 500ml
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- しょう油 小さじ2
- 塩 適量
- 青ネギ 適量
- ショウガ 適量
下ごしらえ
- 残ったスイカの皮をサッと洗い、外側の青く硬い部分をピーラーで剥く。そのスイカの皮を食べやすい大きさに切る。
- 大根もスイカの大きさに合わせて短冊に切る。
- 豚肉は食べやすい大きさに切り、酒を加えてもみ込んでおく。
作り方
- 鍋にサラダ油(分量外)を引き、火にかけ、豚肉を炒める。
- 豚肉に火が通ったらスイカの皮、大根を入れてサッと炒め、かつお出汁、みりんを加える。
- 沸騰したら弱火にして、アクを取りながら30分ほど煮る。
- スイカの皮に火が通り透き通って柔らかくなってきたらしょう油を加えひと煮立ちさせる。
- 塩で味を調える。
- 器によそい、小口切りにしたネギを散らし、すりおろしたショウガを添えて完成。
MEMO
夏らしいさっぱりとしたスープです。
こうして赤い果肉の部分が少し残っているから、これがスイカとわかるけれど、そうでもなければ、まるで冬瓜のようでしょう。食感もツルッとした舌触りに溶けるような柔らかさ。味は淡白でほとんどカツオの風味と豚肉の味しか感じられないほどです。
美味いスープに仕上がっています。
そうそう、スイカの皮に多く含まれる注目の栄養素「シトルリン」!
シトルリンはアミノ酸の一種で、血管を拡張させたり、血管をしなやかにせる効果があるといわれています。その結果、疲労回復、集中力や記憶力の向上、むくみや冷え性の解消などの効果が期待できます。
また、スイカにはカリウムも多く含まれ、体に余分なナトリウム(塩分)の排出を促すので、高血圧の予防(ひいては血管の若返り)にもつながります。
どうです、スイカの皮を捨ててしまうにはもったいない食材でしょう。
この夏、スイカを食べたらスイカの皮料理に挑戦してみませんか♪