砕き豆腐 ~ 豆腐そぼろのふりかけ 豆腐百珍より


こんな豆腐の食べ方もあるんだよ!?

砕き豆腐

先日、ふわふわ豆腐を使った鍋を作ってから、ムクムクと豆腐の変わった食べ方に興味が沸いている。

普段の豆腐の食べ方といったら、味噌汁や鍋の具、奴で食べたりするのが精々なところ。なかなか、冒険してみようと思わない。

随分と前に現代訳の「豆腐百珍」(江戸時代に発行された、様々な豆腐料理を紹介したグルメ本である)の本を購入してはいたものの、本棚に収まったまま、ほとんど手に取ることも無かった。改めて読んでみると、興味深い料理・調理法が様々並んでいる。

豆腐百珍

しかし、豆腐料理のグルメ本といっても、その紹介のしかたが実に大雑把。材料や作り方をチョロッと記述するものがほとんどで、分量や時間、手順の記述はほとんど無い。本の読み手によって、全く違ったものが出来上がりそうだ。

それでも、新しい?豆腐料理に挑戦するには良い手本となる。

その中でも比較的わかりやすく簡単ものに挑戦してみよう。

そこで、今日は雷豆腐の項に記述された「砕き豆腐」(下記に一部抜粋)を紹介する。

豆腐は水をしぼり、よくつかみくずし、青菜のみじん刻みを豆腐と同量用意する。たっぷりの油を充分に熱し、まず豆腐を入れてよくかきまわし、次に青菜を入れてよくかきまわす。醤油で調味する。
 -原本現代訳 豆腐百珍 何必醇 原著 福田浩 訳 より-

なんとなくイメージは掴めるけれど、なかなか手ごわい。今日はコレに少し自分なりのアレンジを加えて作ってみようと思う。

砕き豆腐のレシピ

材料(4人分)

材料
  • 木綿豆腐 1丁(350g)
  • 春菊(小松菜や大根、蕪の葉など) 1把
  • かつお節(糸削り) 大さじ3
  • ごま油 大さじ2
  • しょう油 適量

下ごしらえ(豆腐の水きり)

豆腐の水きり
  1. 豆腐に重しをして30分ほど置き、しっかりと水気を切る。
  2. 水気を切った豆腐をつかみ崩す。

作り方

  1. フライパンにごま油を熱し、水気を切ってつかみ崩した豆腐を入れる。この時、油が跳ねるので注意。
    作り方
  2. 炒めていると、豆腐に含まれた水分がまだまだ出てくる。豆腐の水気が無くなり、そぼろ状になるまで中火でしっかりと炒める。
    作り方
  3. 刻んだ春菊を入れて、全体に馴染むまで炒める。
  4. かつお節を入れて混ぜ合わせる。
  5. しょう油を入れて調味(好みではあるが、ご飯のふりかけを想定しているので、少し濃いめの味付けが良いと思う)して完成。

MEMO

砕き豆腐

とっても優しい感じのふりかけです。少しのご飯にこれをかけて、食事の〆とするのがよさそうだ。

口に含むと、まず、ゴマ油とかつお節の風味、そして春菊の香りが広がります。そして、そのあとから豆腐がやってきます。

最初はちょっと物足りなさも感じるが、食べ進めると意外と美味いかも~♪

これに胡麻や山椒など香りのあるものをちょっと加えれば、もっと風味も良くなって、ご飯のお供として立派なひと品になりそうです。

常備菜として用意しておいてもいいかもね。