植物性乳酸菌で発酵させたココナッツミルクヨーグルトに興味津々!
ココナッツミルクを使ったヨーグルトをご存知だろうか?
最近、海外で注目を集めているヘルシーフーズらしい。
ここでいうココナッツヨーグルトは、一般的な牛乳を使ったヨーグルトと違って、乳製品を一切使わずに、ココナッツミルクを植物性乳酸菌(vegan probiotics)で発酵させたものを指します。日本でもココナッツヨーグルト(COYO)を提供する専門店が東京にオープンし、じわじわとその魅力が広がりつつあるようだ。
時々、スーパーなどで商品名にココナッツヨーグルトとついたものが販売されているものを目にすることもありますが、その多くは乳製品のヨーグルトにココナッツオイルやココナッツミルクを加えたものがほとんどで、ココナッツミルクだけで作られたヨーグルトはまだまだ少ないようだ。
すっかりお馴染みになったココナッツオイルと同様に、ココナッツミルクには中鎖脂肪酸がたっぷりと含まれており、食べ続けることで体質改善が期待できるようである。
新しい物好きだからという訳ではないが、私もそんなヨーグルトが作ってみたくなった・・・というのも・・・特に惹かれたのが「植物性(植物由来)乳酸菌で発酵させる」という部分なのだ。日本でも昔から植物由来の乳酸菌との関わりは深く、漬物などはそのいい例だろう。
そんな乳酸菌をたっぷりと含んだ発酵食品を自分でも作ってみたくなったのだ。
挑戦してみてわかった・・・これが一筋縄ではいかないということが(>_<)
タイトルにもあるように、今回紹介するのは[ver.3]なのだ。それもまだ発展途上にある。ちなみに、[ver.1]は缶詰のココナッツミルクを使って作成、[ver.2]はココナッツミルクパウダーを使って作成。いずれも納得のいく出来ではなかった。失敗例として後ほど紹介する?かも(^^;
中途半端なものを紹介するのもなんなのだが、覚書のつもりでここに[ver.3]を紹介します。
ココナッツミルクヨーグルト(ver.3)のレシピ
材料
- ココナッツミルクパウダー 150g
- 水 300g
- 種菌(ココナッツミルクヨーグルト) 50g ※1
- オリゴ糖 15g ※2
- LMペクチン 11g(ペクチン25%配合)
※1 種菌としてのココナッツミルクヨーグルトは、「KAGOME ラブレ」を使って以前に作ったものを使用しています。
海外のココナッツヨーグルトのレシピなどを参考にすると、種菌には「vegan probiotics」、カプセルに入った植物性乳酸菌(サプリメント)を使用しているものが多い。このためにだけそれを買い求めるのももったいないので、ここでは植物性乳酸菌を使った「KAGOME ラブレ」を種菌として使用しています。
※2 オリゴ糖は、北海道産ビート(砂糖大根)100%から抽出した天然オリゴ糖でラフィノース純度98%以上のものを使用しています。乳酸菌のエサとして発酵促進の目的(効果のほどは未確認ですが)で入れています。
作り方
- 水を入れた鍋にLMペクチンを振り入れ弱火にかけ、ダマにならないようによく溶かす。
- 1.の鍋が沸騰する前に火から下ろし、それをボウルに入れたココナッツミルクパウダーに少しずつ加え、ダマにならないようにかき混ぜる。よく混ぜたそれを鍋に戻して弱火にかけ、さらにオリゴ糖を加えて沸騰させないように注意しながら全体が均一になるように混ぜる。
- 火から下ろして、清浄にしたヨーグルトメーカー(タニカ ヨーグルティアを使用)の容器に移し、時々かき混ぜて40℃程度まで温度を下げる。
- 温度が下がったら種菌を入れてよく混ぜる。
- ヨーグルトメーカーにセットし、33℃で9時間保持する。
- 9時間後、清浄なスプーンで全体を混ぜ冷蔵庫に1日置いて完成。
※注意 長時間の発酵になるので、安全なものを作るためにも、雑菌の混入をできるだけ減らす目的で、ヨーグルト作りに使用する道具類は熱湯消毒するなどして清浄に保ってください。また、ヨーグルトを作る前にはしっかりと手洗いもしましょう。
試作MEMO
ウ~ン、口当たりに滑らかさが無い。ペクチンの量が多いからだろう。
なぜペクチンを入れたか?
それは、ペクチンを入れずにこの分量でヨーグルトを作ると、できあがった時に固形分と水分との分離が大きくなる。分離した水分の中には有用な成分がたっぷりと入っており、これを捨てるのはもったいないし、かといって酸味がありココナッツ風味の強いこれだけを利用するのも難しい。それならば混ぜてしまえば良いと思い、できあがったものを混ぜると、飲むヨーグルト状態(ただし、市販の飲むヨーグルトほどのサラサラにはならないが)になってしまう。とろ~り感が足りないのだ。そこで、分離防止を目的にペクチンを使ってみた次第である。(写真 左:ペクチンあり,右:ペクチンなし)
味はココナッツの甘い香りに優しい酸味のヨーグルトに仕上がっています。これはこれで美味い。果物やグラーノーラなどと合わせれば、おやつにも立派な食事にもなる。
ほら、美味しそうでしょう(^^♪ 美味しいんです。でも、惜しいんです(^^;
ココナッツミルクパウダーに含まれるたんぱく質の分量を考慮した配合、発酵温度、種菌などなど、様々な要因を考慮して、ベストなヨーグルトを作るのはなかなか難しい。
それでもここ数週間こんなヨーグルトでも食べ続けているせいかお腹は至って快調、快腸!植物乳酸菌(ラブレ菌:京都の漬物の「すぐき」から発見された乳酸菌)がお腹に届いているようです。
また、少量でも意外と腹持ちが良い・・・とは言っても、カロリーはそこそこある。ココナッツミルクヨーグルト100gでご飯1膳程度に相当するかな(^^;
理想のココナッツミルクヨーグルトを求めて、まだまだ挑戦は続くの…(`□´)/ダァァー!!