切っても涙が出ない、辛味のない新しいタマネギ!
『スマイルボール(Smile ball)』をご存知ですか?
10月末からハウス食品より画期的なタマネギが発売されました。
切っても涙が出ない、辛味のない新しいタマネギ、その名も「スマイルボール」!
【レシピブログの「涙の出ない魔法のタマネギを体験しよう♪ イベント参加レポート】 ⇒ 【参加者募集】ヤミーさんも参加!涙の出ないタマネギ体験イベント
今回、そんな新しいタマネギの体験イベントに参加する機会に恵まれ、実際にこの目で実物を確かめてきました。
当日(2015/11/12)は、レシピブログを運営するアイランドさんの外苑前アイランドスタジオにて開催。
スマイルボールの研究開発に携わったハウス食品の正村博士(写真)やタマネギ博士の岡本氏、そのスマイルボールを生産する北海道の吉田農場の吉田氏、多くの方々がこのイベントの為にお越しになりました。
また、「スマイルボール」の開発、生産などの経緯について、詳細な解説をいただいた後には、料理研究家のヤミーさんによる、スマイルボールを使った料理のデモンストレーションと試食が待っておりました(後半で紹介)。
「スマイルボール」基本情報
『涙を流さなくなることで、全てのお客様が笑顔になる新しいタマネギで ありたい。これまでのタマネギにとらわれず、新しい食べ方や食シーンを お客様と一緒に(キャッチボールをしながら)創造できるタマネギであり たい。』という想いを込め、笑顔とボールを組み合わせて「スマイルボール」としました。 – ハウス食品グループ本社株式会社 –
- タマネギを切った際に、涙の出る成分(=辛み成分)が発生するのを抑えることに成功。そのためタマネギを切った時に目にしみることが無く、切った時に付く臭いもほとんど気になりません。
- 生で食べても辛みをほとんど感じないため、水にさらす必要がく、栄養成分の流失を気にすることなくタマネギ本来の栄養をまるごと摂取できます。
スマイルボールの作出の経緯
催涙成分ができるには、アリイナーゼと催涙成分合成酵素(LFS)が必要
「スマイルボール」を世に送り出すまでに約20年もの歳月がかかっています。その開発は、レトルトカレーの製造時にタマネギとニンニクを炒めると緑色に変色してしまう現象(緑変現象)が稀に起こることに端を発する。本来、きつね色になるものが緑色になることがあり、そうなると製品にならない。そこで、製造工程のロスを削減するためにもその原因の究明・解決が急務。その研究過程での発見がスマイルボールの作出につながっています。
- 1990年~ 催涙成分合成酵素(lachrymatory factor synthase:LFS、涙の出る成分(催涙成分)を作り出す化学反応を起こす酵素)の発見。その反応が進まないタマネギ「涙の出ないタマネギ」の研究に進む。
- 2012年 アリイナーゼの働きが著しく低いタマネギ(今回のタマネギ)の作出に成功。
- 2013年 イグ・ノーベル化学賞を受賞。「タマネギが人を泣かせる生化学的なプロセスは、科学 者が考えていたより複雑であることを、明らかにした」ことが受賞理由。(上の写真)
- 2015年 「スマイルボール」と名付け、数量限定で試験販売。
ハウス食品グループ本社株式会社ニュースリリースより
スマイルボールの生産から販売
スマイルボールと一緒に入っているリーフレットの右上には白抜きの北海道が印刷されているように、現在、スマイルボールは北海道の吉田農場さん(FB:有限会社 吉田農場)をはじめ3ヵ所の農場で栽培されているとか。ようやく量産がはじまり、これからの新しいタマネギです。
吉田氏によると、スマイルボールだけ特別な管理の下で栽培するのではなく、従来のタマネギと同じような育て方をしているそうです。ただ、スマイルボールは発育の段階で、従来のタマネギと比べて、発芽にばらつきがあったり、葉の伸びに見劣りするところがあったりと、あれ?っと思われる所もあったようです。しかし、育ってみると品質は他のタマネギと遜色なかったとのこと。
指先の小さな粒々、コレがタマネギの種。黒くてとても小さいのだ。写真は一般的なタマネギの種ですが、スマイルボールの種も見た目にはこれと全く変わりません。
新しい品種で開発されたばかりの貴重種ということで、現在は種の数から出荷数量まで厳しく管理されているようです。生産者の吉田さんでさえ、ちょっとつまみ食いというわけにはいかないようです(^^;
全国に広く知れ渡るには、もう少し時間がかかりそうですね。もしかすれば、ココイチのカレーのサイドメニューとして提供される日も近いかも?
ちなみに、先日(11/7)、浦和伊勢丹のデパ地下にて実演販売されていました。価格は中玉1個:280円。まだまだお高め、気軽に今日はスマイルボールを使った料理でとはいかないかも・・・(^^;
スマイルボールを実感してみる
外側の皮を剥いたタマネギは純白でツルツルの美しさ。普段食べているタマネギと全く変わりません。本当に涙が出ないの~?と疑いの眼差しを注がれるスマイルボールです(^^;
ちなみに、いつも食べているタマネギ(丸い部分)は・・・『葉』の部分。茎でも根でもありません(@_@)
それでは、いざ!
包丁でザクッと切ってみる・・・ウン?
タマネギの香りはするけれど、全然刺激が無い。タマネギの切った面を鼻や目に近づけても涙が出ない!!
これは衝撃です!
大ぶりのひと口サイズに切ったスマイルボールを恐る恐る口に運んでガリッとやってみると・・・すぐには辛くはないよね。まぁまぁ、これからでしょう!? さらに、口の中でモグモグしても、アレ?あのタマネギの辛さが全く襲ってきません。
口の中に広がるのは、タマネギの風味とその甘さだけです。
なんとも不思議!?
これはタマネギでありながらタマネギとは別物、新しい野菜です!!
オニオンスライスなどにしてよく食べられる新タマネギと比べてみても、水分量が少ない分、柔らかさや瑞々しさは少ないけれど、パリッとした心地良い食感があります。その分、しっかりとした甘みを感じることができます。また、食べ終わった後、口の中にタマネギ臭さが残らないのも嬉しい。
スマイルボールを使った料理のデモンストレーションと試食
料理はヤミーさん考案の三品
さすが、ヤミーさん。いずれのレシピも工程が少なく、パッと作れるものばかり。でも、見た目にも美しく美味しいんだよね~。
玉ねぎとタラのポテトサラダ(写真奥)
くし切りにしたタマネギ(スマイルボール)と茹でてひと口大に切ったジャガイモ、タラのワイン蒸しを、粒マスタードをアクセントにしてオリーブオイルとワインビネガーで和えたもの。
玉ねぎカップのカクテルサラダ(写真手前)
小ぶりのタマネギ(スマイルボール)をくり抜き器として、中にタマネギ、トマト、カニ、エビ、卵お調味料を混ぜ合わせ、それをタマネギのカップに詰めたひと口サイズのサラダ。
玉ねぎとハムの和えるだけパスタ(写真中央右)
スライスしたタマネギ(スマイルボール)とロースハムを合わせ、カッペリーニと和えた冷製パスタ。
信じられますか?全部、生のタマネギを使った料理。水にさらすことも無くこれだけのタマネギを使ったら普通は辛くて食べられないと思われるものばかり。それが、タマネギの旨み甘みだけを残して、臭いや辛味を全く感じることなく食べられる!タマネギの嫌な部分が無いので、料理に使われる他の素材の味がしっかりと活きてきます。
このタマネギならその臭いや辛味が苦手なお子さんでも食べられると思います。
素晴らしい!
MEMO
体験イベントの時間は1時間半を予定していましたが、それもあっという間に過ぎ少々超過。私を含め参加された皆さんは興味の尽きることはありませんでした。まだまだ時間が欲しいくらい。大変、おもしろく興味深いものでした。
こんな貴重な機会を設けていただいた皆様に感謝です。
そうそう、帰り際にはお土産としてこの貴重な「スマイルボール」をいただきました。
さて、私なら・・・♪
現在は、首都圏の一部百貨店や有機野菜などの食材宅配ネットスーパー等で発売されています。もし、見かけたら試してみてください。
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